2010/02/23
木村麻耶さんのご相談(1)リフォームを機に2世帯同居スタート。7人の大家族でも使いやすいキッチンが目標! 将来、サロンも開きたいのですが収納が少なくて...。
木村麻耶さん
「キッチン相談室」2回目の座談会は、相談者でDreamia Clubの第1期サポーターの木村麻耶さんが同席してくださいました。(「キッチン相談室」へのご相談は、座談会にご参加いただけない方でも問題なくお受けしております。)
回答者はもうおなじみですね。「Ristorante我が家」主宰の是友麻希さん、建築士チームは渡部有美子さん、岩崎明希子さん、小林美紀子さん(岡田理佳さん、百合本雅子さんのご意見もメールでいただきました)、そしてクリナップのキッチンアドバイザー大山百合さんです。

●大家族のキッチン
――座談会2回目も相談者がいらしてくださいました。木村麻耶さんです。
木村さんはDreamia Clubの第1期サポーターとしてもご活躍いただいて、クリナップの新宿ショールームでもこれまで2回ほど、お料理教室を開かれています。
まずは、ご相談内容をくわしくうかがえますか?
木村 よろしくお願いします!
現在、主人の実家をリフォーム中で、完成後は主人の両親と私たち家族5人(お子さんが3人)の7人で2世帯同居することになります。
義父と主人は料理をよくします。代わりにと言うのもヘンですが、義母はまったく料理をしません(笑)。
リフォーム後は義父、夫、私がキッチンに立つことになるので、大人3人がスムーズに作業できるよう、動線はじっくり考えたつもりです。娘3人もお料理に興味をもっているので、みんなでワイワイと作業をすることが多くなりそう。
将来的にはこのキッチンでお料理教室も開きたいと考えています。
今回ご相談したいのは、
①自宅サロンとしてこのキッチンを使う場合の、動線と使い勝手は大丈夫か?
:家族が使うキッチンと、サロンとして使うキッチンとどんなところが違うか? どんな配慮をすればいいか?というあたりが気になっています。
②人が集まりやすく、癒されるようなキッチンにするには?
:キッチンとダイニングを、のんびりできて癒されるような空間にするにはどうすればいいかも教えていただきたいです。
それから収納の悩みで、
③作業台の使い勝手と、収納が少ないのが悩み。よい解決方法は?
④効率のよい収納方法(何をどこにしまうかなど)を知りたい。
:スペースと予算の都合で、収納があまり多くとれませんでした。なにかよい解決法があればうかがいたいです。
●アイランド側にはコンロか?シンクか?
――わかりました。では、建築士の渡部さん、いかがでしょうか。
渡部 お話をうかがってまず、大家族で、みなさんがお料理をなさるなんてすてきだな!うらやましいな!と思いました(笑)。リフォーム後は毎日がお料理教室みたいになるんじゃないでしょうか。すてきですね!
木村 ありがとうございます!
渡部 キッチンの見取り図を拝見しましたが、建築士、設計士の方とご相談を重ねたうえのプランだと思いますし、問題はありませんね。
クリナップのショールームを見ても、キッチンとダイニングの真ん中に作業台を設置して、そこを囲んで家族で料理をするという考え方が主流になってきていますよね。個人的にもアイランド型は憧れです(笑)。
ちなみに、シンクをアイランド側に設置された理由は?
木村 はじめはガス台をアイランド側に置こうと思っていたのですが、油はねが気になりました。日々の手入れを考えると壁側のほうがラクかな?と。
それに、焼いたり炒めたり、ガス台で作業をするときは、意外と話していることは少ないかな?と思ったんですね。逆に、シンクやその脇の作業台で、素材の下処理をしたり洗い物をするときのほうが、おしゃべりができるかな?って。
実は私、洗い物が一番苦手なんです(笑)。家族が多い分、洗うものが山のようにあって、憂うつになることがあって…。でも、アイランド側にシンクがあれば、ダイニングに向かって、家族の顔を見ながら洗い物ができます。おしゃべりしながらなら、少しは作業が楽しくなるかな?と思っています。
渡部 それは名案だと思います。
今日ここには出席できなかったのですが、建築士の百合本さんと岡田さんからもアイデアを聞いてきましたので、少しずつご紹介しますね。
百合本さんからは癒される空間づくりに関して、光の使い方のアドバイスがありました。「スタイリッシュで落ち着いた雰囲気がご希望ならば、少し暗いほうがいいかもしれませんね」ということだったのですが、木村さんは大勢でワイワイと和やかに過ごせる空間をイメージされているようですので、日中は自然光を取り入れ、夜は間接照明などのやわらかい光でキッチンとダイニングスペースを演出されるのがよさそうです。
●折りたたみ式のカウンターを作業スペースに
渡部 ところで計画では収納はどのくらい確保されているんでしょう?
木村 吊り戸棚はガス台側にあるだけです。本当はアイランドの上にも吊り戸棚を付けたかったのですが、予算の都合で今回はあきらめました。
渡部 空間の印象としては吊り戸棚がないほうがすっきりしますしね。
ただ、たしかに収納は少なめですね。
木村 そうなんです(泣)。家族が多いのでなおさら気になって…。
しかも料理教室を開くことを考えると、収納はもっとあったほうがいいのかなと心配しているところです。
渡部 全体的に窓が大きくとられて、壁面の少ないお宅なので、今後収納をつくり付けするにしても工夫が必要になりそうですね。
とりあえずは、アイランドの上に吊り戸棚を後付けできるように、少なくとも下地はつくられておいたほうがいいと思います。後から下地をつけるとなると、また手間がかかってしまいますから。
木村 そうなんですね!? 確認します!
渡部 あと、図面を見る限り、収納場所にしやすいのはシンクの前面ですよね。
木村 ええ。ここはプランがありまして。折りたたみ式のカウンターを付けて、ちょっとした作業台、子どもが宿題をする机として使いたいと考えています。
雑誌で見て「これがいい!」と思ったカウンターがあって、シンクの前がちょっとした本棚になっていて、カウンターを下ろすと、本棚のフタになる感じでした。
渡部 なるほど。できれば木村さんのお宅も、アイランドの奥行きを少し深めにとって、ダイニング側に収納を確保されるといいですね。15センチでも奥行きがあれば食器はけっこう入りますから。
(次回へつづく)
座談会進行=深澤真紀(タクト・プランニング)
テキスト=橋中佐和(タクト・プランニング)
写真=窪田みゆき(Dreamia Club)
図面作成=大山百合(クリナップ新宿ショールーム)

渡部有美子
わたなべ ゆみこ
ワタナベ一級建築士事務所代表
大学では経済学を専攻、卒業後は住宅建材販売会社に入社。ユーザー直販リフォーム工事部門の開設に携わり、チーフコーディネーターとして在籍する。
二児を出産後、戸建住宅(木造)系及び分譲マンション(RC造)系の設計事務所等で経験を積みながら建築士の資格を取得し、平成2年に建築設計事務所を開設する。
現在は、大型分譲マンションや介護施設の実施設計の経験を生かして、新築戸建住宅の設計やリフォーム工事のコーディネイト等、幅広く手がけている。
一級建築士、宅地建物取引主任者





